#6屋号

各事業単位での名称。

簡単な話、お店の名前。

一般的な用法そのものである。

豊洲市場においては、掲げられている看板や表示に対して、異なる屋号で営業しているケースもあるため、買い出しを検討される際は留意して欲しい。

@Usage@

[佐藤さん、なんて屋号でやってるの?]

[あっ、領収書は上でお願いします、屋号だとややこしいんで]

-Prejudice-

市場において仲卸に参入するためのハードルは低くない。

都知事の許可が必要なのだ。

資本金、事業計画はもちろんのこと、水産に関する事業の経験などが問われる。

そうしてそれらをクリアすれば開業出来るかと言うと、不可である。

(現状では)そもそも仲卸の募集というものが無いのだ。

ここでは理由を割愛するが、既存の仲卸の量と総じた規模が妥当であると判断されているからである。

募集が無いので、応募出来ない。

ここまでは当然の流れであるが、こうした状況の下でも新規参入する業者が存在する。

からくりは簡単だ。

既存仲卸業者Aが、空き店舗を賃借し、Bに間貸しする。

それだけである。

こうすることで、仲卸業者として新たに参入したい業者Bが店舗を持ち営業することが可能になったわけである。

が、体面として店舗はAの持ち物であることを標榜していなければならない。

その結果、Aという看板(仲卸業者)の下、Bという屋号の事業者が発生するわけである。

市井にも同様に表示と屋号が異なる事業者は多分に存在するが、魚河岸の場合は障害があるための措置と言えなくも無い。

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